転職の道具箱

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会社の規模と社員のやりたい事の関係

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小さな会社は自由なのでやりたい事をさせてくれる。
大きな会社は規則に縛られているのでやりたい事をさせてくれない。

 

これは就活中の学生だけでなく、転職活動中の若手からもよく聞く言葉ですね。

この言葉は就職を意識しだした学生のころから今もまだよく耳にします。

 

中小企業やベンチャー企業は大企業と異なり社員は自由に仕事をできる。

大学の研究と同様の研究を中小企業やベンチャー企業だとすることが出来る。または、自分のアイデアをビジネスにできる。

しかし、大企業だと規則に縛られて動けない。

との意味での発言だと思います。

 

しかし結論からいうとこれは間違いなので、この噂を信じて中小企業やベンチャー企業を選ぶとすれば入社後に大きく落胆します。

一般的な会社の規模と社員の自由度について説明します。

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会社の規模と社員の自由はどのような関係があるのか

会社はそもそも商品の販売を目的としています。

その商品とは物、サービス、情報とそれぞれ会社の事業内容により異なりますが、例外なくそれぞれの商品の販売で会社は成り立っています。

そのため、その商品の販売と関係のないことは行えません。

会社の事業内容と無関係な事は論外です。

これは大前提です、そして小さな会社と大きな会社で何が異なってくるか説明します。

 

 

中小企業やベンチャー企業など小さな会社の場合

その期その期の業績を確保し会社の維持に注力する必要があります。

ベンチャー企業は事業立ち上げと業績安定が一番の目的となりますし、中小企業はお金の流れが少なくそもそも余裕がありません。

 

そのため、その「やりたい事」が会社の事業と関係した場合のみ、その「やりたい事」ができる、ということになります。

どうしても自分のやりたいことがあり、それが事業と関係ない場合は会社に無断でやることとなります。

もちろん無給です。

もしそれが認められビジネスとなると大きなリターンは期待できます。

例えば特別ボーナス、例えば役職が上がる。ですね。

これは魅力的です。

 

 

一部上場企業や外資系企業など大きな会社の場合

大企業も業績確保のため四半期単位で管理された業務を社員は行なっています。その業務はもちろん各組織の事業内容に沿ったものです。

なので「やりたい事」が会社の業務と関係しその業務を担当した場合のみやりたい事ができるということになります。

ここまでは企業の規模で大きな違いはありません。

 

しかしここからが小さな会社と異なります。

大企業の場合は会社に申請しプロジェクトを立ち上げることができます。

社内ベンチャー活動や20%ルールに代表される自由活動として環境が整っている企業もあります。

もちろんその活動中も給料が出ますし、社内の環境も利用できます。

そしてもしそれが認められビジネスとなると大きなリターンが期待できます。

特別ボーナスや役職が上がる、です。大企業でも同じです。

 

 

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「小さな会社はやりたい事をさせてくれる」かどうか

では最初に戻り小さな会社ではどうか、です。

事業内容と「やりたい事」が一致し担当出来れば「やりたい事」ができそうです。

 

しかし事業に従いどのような業務をしているのかまでは社外からは見えません。

外から見える事業内容だけで、自分の「やりたい事」がその事業と一致しているのか判断するのは非常に難しいので、こればっかりは入ってみないと分かりません。

とてもリスクがあります。お勧めはできません。

 

この小さな確率にかけるよりも大きな会社で社内活動申請を行うほうが「やりたい事」への近道のようです。

 

小さな会社だと社員は自由に動けて好きな事ができる。

大きな会社では社員は規則に縛られ自由に動けない。

と言うのは間違いです。逆の場合が多いです。

 

そのため、会社の事業を自分の力で大きくしたい。その結果自分も成長したい。

と考えるのであればベンチャー企業や中小企業をお勧めします。

 

しかし、会社の事業は理解しているが自分のやりたい事もある。この「やりたい事」をいつかビジネスとできるはずだ。

と考えるのであれば大企業の方がその「やりたい事」をすることが出来る可能性が高くなります。

 

各会社の状況や文化に依存しますが、確立的には大企業の方が社員の自由度は高くなります。

※本記事は以前運営していた別ブログからの転載です

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