私の転職体験記 30代2回目の転職編
私は30代に2回転職していて、2回目は外資からコンサルティング会社へ転職しています。
30代1回目の転職はこちらにまとめています。
外資系SWベンダーに2年ほど勤め、日系のコンサルティング会社へ転職しました。
実はこの転職は予定外の転職でした。準備する間もなく転職せざるを得なくなっています。
転職を意識して準備を始めたのであればもっと違う転職となっていたでしょう。
結果的に日系のコンサルティング会社へマネージャーポジションで転職できましたが、やはり突然の転職となってしまったので転職は苦労しました。
なぜ転職するのか
たった2年の勤務で転職するため必ず聞かれます。ネガティブな印象を与えず切り抜けなければいけません。
その時の成功と失敗をまとめました。
是非参考にしてください。
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なぜ転職をしたのか
私はこのタイミングで転職をしようとは考えていませんでした。
当時勤めていた外資SWベンダーは知名度も業績も申し分なく、勤めたいと考えている会社の1つで満足していました。
しかし都合により転職をせざるを得なくなってしまいました。
皆さんは、外資系企業社員が退職を余儀なくされる理由にどのようなものがあるか、知っていますか?
- 業績悪化のための人員削減
- 事業方針変更による部門解体
- 合併による重複部門人員削減
- 買収され不要部門人員削減
- 個人のパフォーマンス不足
- 日本から撤退
自主退職以外の退職理由としては大体こんな感じです。
私の場合、残念ながらこのうちのなんと2つが重なってしまいました。
先ずは「事業方針変更による部門解体」がありました。
私が採用された部門は、会社の初の試みのコンサルティング部門でした。
一般的にベンダーのコンサルティング部門は、自社プロダクトを販売する事を目的にしており、中立ではありません。
しかし私の所属していた部門では業務コンサルティングを完全に中立で行なっていました。
その結果どうなったか
そうです、想像通り最悪の業績です。
売り上げは殆どありませんでした。
売り上げが見込めないとどうなるか、
そうです、売上不振よる全世界で部門廃止となりました。
後になって冷静に考えればそのリスクは採用面接時に見えてましたが、勤めたいと考えていた会社だった為判断力が落ちていたようです。
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そして2つ目、「個人のパフォーマンス不足」です。
部門廃止時にマネージャーと相談したら「社内移動か (社外も視野にするか) だね」となり、社内移動となりました。
移動先はプロダクト部門でした。
私はそのプロダクトは未経験で全くの素人です。
その素人がそのプロダクトの本を出版する様な人達と同じポジションとなりました。
これは辛い経験でした。
他の同僚と比べるとゴミレベルです。浮きまくりでした。
その後すぐの半期パフォーマンスミーティングでマネージャーより「やはり難しいかな」と社外への道を暗に勧められました。
結果残念ながら、入社して約2年で転職先を探す事なってしまいました。
どのように転職したか
転職準備には1年ほど必要ですが、今回は想定外の転職のため準備の期間がありませんでした。
たった2年の勤続年数で転職をするため、実績も少ししかありません。
転職を成功するための戦略が必要です。
まず自分の状況と経歴を整理し見直しました。
何が使えるのか使えないのか真剣に考え、転職に至るシナリオを作る必要があります。
戦略を誤れば転がり落ちる可能性も十分にあります。
なぜ2年ほどで転職するのか。
必ず聞かれるでしょう。
「会社都合で部門が廃止され止むを得ず退職」
「社内移動もしたがスキルやポジションが合わなかった」
これを軸に行くこととしました。
前回の転職は約2年前なので、その時に準備した職務経歴書はまだ使えます。
それに今回の軸としている転職理由と、2年分の経歴を書き加えベースの職務経歴書としました。
勤務年数が短いですが、転職理由を納得させる自信があります。
自身があると言い切れるだけ真剣にシナリオを準備しました。
そして前回の転職で悩みぬいて作った職務経歴書の書き方と面接時のアピール方法は整理出来ています。
確かにキャリアアップのための転職の準備時間はありませんでしたが、今持っている条件を十分に使い転職する準備は行いました。
その結果、10社に応募し2社より内定を貰い、転職活動を終了しました。
今回次の転職先に日系のコンサルティング会社を選択しました。
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成功と失敗
だいぶ転職対策も完成してきたため、転職の失敗は少なくなって来ました。
しかし今回はたった2年の勤務年数での転職だったため、書類選考を通過しなかった所も多く、10社応募中4社で書類が通過しませんでした。
今から見て成功だと思うこと
戦略を作った
予定外の転職だったためキャリアアップは早々諦め、キャリアダウンとならない転職を行う事を方針としました。
自分の今の状況を把握し、何が使えて何が使えないのかを整理しました。
転職理由は必ず聞かれます。なぜ2年で転職するのか。これをネックに不採用とならない説明を用意しました。
そして職務経歴書の記載にも転職理由を関連させるような記載へ調整しました。
「会社都合で部門が廃止され止むを得ず退職」
「社内移動もしたがスキルやポジションが合わなかった」
軸をこれにし、矛盾も不明点もない説明ストーリーを作り上げました。
業界を絞った
対象をコンサルティング会社に絞りました。
業界を絞ることはとても大切ですし、短期で転職先を見つけるにはとても効果的です。
転職対策の方針がほぼ同じと出来ます。
職務経歴書の書き方と面接時の説明内容は大きく違いはありません。
応募する会社が異なっても傾向に大きな違いはなく、対策が練りやすくなります。
今から見て失敗だと思うこと
絞った業界が狭すぎた
IT技術の変化はとても速いですが、当時はまさにその転換期だったようです。
RPA、AI、IoT、ブロックチェーンが一気に社会に認知され始め、SaaSはIT業界以外の人にも完全に受け入れらたタイミングでした。とてもいいタイミングです。
コンサルティング会社に限定させず、IT業界全体の流れを落ち着いて判断し、転職対象とする業界を選ぶべきでした。
そうすれば、数年後にはIT業界で注目される技術を扱う企業に、このタイミングで入社することが出来たかもしれません。
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30代2回目の転職のまとめ
今回は初めて経験した準備期間無しの転職でした。
そのためキャリアアップは早々に諦め、転がり落ちない転職を最優先としました。
戦略検討には十分に時間をとり、転職理由の軸と職務経歴書の記載には細心の注意を払い完成させています。
30代中旬の転職となった今回、戦略がなければ転がり落ちる可能性が高かったと思います。転職活動中には転がり落ちることの恐怖をとても強く感じました。
30代の転職で必要とされるのは大きく2つ、「即戦力となるのか」と「リーダーシップを取れるのか」です。
しかし2年程で転職をするため、この2つに対する疑問が採用担当にはどうしても沸いてしまいます。
今回の転職は、どの様に職務経歴書と面接でアピールするのか、これに多くの準備時間を割きました。
2年程で転職をせざるを得ないと言うことは事実です。自分に非もあるでしょう。
その非の部分を不自然に隠さず説明し、会社都合の部分も誇張しないよう説明し、採用担当の受け取る印象がネガティブにならない様コントロールする。
とても大変でしたが、そのお陰で何とか日系のコンサルティング会社に年収を下げることなく転職できました。
突然転職をせざるを得なくなっても諦めたり流されてしまわず、その時どの様に転職するのか戦略を立てる。
このことはとても大切だと実感しました。
頑張りましょう。
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