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外資系企業では交渉しないと昇給昇進しない話し

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日経企業から外資系企業へ転職すると、いくつもの常識の違いに驚かされることとなります。

例えば次のような考え方が異なります。

  • 勤務時間や残業に対する考え方
  • 自宅勤務や客先勤務など勤務場所の考え方
  • 顧客との契約や作業範囲の考え方
  • 昇給や昇進など待遇の考え方

これらの多くは勤務し始めて直ぐに慣れますが、昇給や昇進など待遇については誰もはっきりと教えてくれないこともあり、なかなか慣れません。

 

私は今も含め過去3社の外資系企業に勤めていて、それぞれの会社で待遇交渉を経験して来ています。

その経験で学んだことを纏めてみました。

外資系企業へ転職を検討している人の参考になれば嬉しいです。

 

誤解の無いよう最初に書いておきます。

数字で評価対象期間の実績(成績)が出るので、それさえ達成されていれば交渉しなくても評価はされます。

しかし残念ながらその評価と昇給昇進は交渉しなければリンクしない場合があるって話です。

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一般的な日系企業の昇給昇進

多くの会社、特に大企業の場合は、問題さえ起こさなければ年々昇給し昇進します。

年功序列制度や、電機連合や自動車連合のベアが特に有名ですね。

 

その昇給や昇進は会社の状況や業界により異なりますが、勤続年数や学歴に対して公平に昇進していきます。

 

黙々と真面目に働くことを評価する会社も多いです。

むしろ下手に上司に給与や待遇の希望を口にすると悪影響となる場合があるほどです。

 

 

 

外資系企業の昇給昇進

日系企業では横並びで昇給昇進する事が多く、上司に給与や待遇の希望を伝えると悪影響があると書きました。

しかし外資系企業ではその部分が真逆となっています。

 

外資系企業へ日系企業から転職して来た人も直ぐに馴染める人はトントンと昇給や昇進となります。

しかし、日系企業の時と同じような働き方で、黙々と真面目に勤めているからと言って昇給昇進があるわけではありません。

 

ではどの様に昇給や昇進が決まるのでしょうか。

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外資系企業の昇給の仕組み

年度初めのマネージャーとのパフォーマンスミーティングで、昨年度の実績を基に評価をされます。

その結果を経て昇給有無の話となります。

 

「昨年度の実績から本年度の年収は何%上がります」

「昨年度の実績では昇給はありません」

などと提示される訳です。

 

この昇給の金額は、年度初めに割り振られた昇給予算をマネージャーが部下の業績に従い割り振る仕組みです。

 

そしてここが大事なところですが、この時提示されるまま合意すると

「この人はこの待遇で満足している」

とみなされます。

 

満足しているのでこれ以上昇給は不要だ、とみなされてしまうんです。

 

 

どうすれば大きく昇給するのか

昇給は数字で管理されるパフォーマンスによりマネージャーから提示されますが、その金額に不満があればそれを申し入れなければその昇給で満足とみなされます。

提示される待遇に不満のある場合、マネージャーに申し入れ自分のパフォーマンスと待遇が釣り合わない事をあの手この手で伝える必要があります。

この申し入れに説得力があれば「昇給のフラグ」が立ちます。

 

そうなるとどうなるかと言うと、その次の年度末に昇給の判断がされます。

  • 過去のパフォーマンスの評価結果
  • 昇給予算の状況
  • 他者のパフォーマンスとの比較

これらを総合的に判断し、昇給が行われます。

 

昇進の場合も昇給と同様のステップとなりますが、昇進の場合の方が圧倒的に厳しいです。

 

 

それでも昇給昇進に不満がある場合

もし自分のパフォーマンスと待遇が釣り合ってなく、昇給や昇進も見込めない場合、多くの人は転職を選ぶ事となります。

たいていの場合は転職の方が大きなステップアップとなるので転職を選ぶ人が多いのも事実です。

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外資系企業は交渉しないと昇給昇進しない話しまとめ

昇給や昇進の場合マネージャーが昇給昇進の予算を確保しますが、そのための理由を添えて本社へ申請しなければいけません。

マネージャーにとっては自分の評価とは関係のない面倒な仕事です。

その手続きも昇給昇進の壁になっているのかも知れません。

 

繰り返しますが、毎年提示される年収に不満を示さなければ満足しているとみなされ、その待遇で固定された状態となります。

 

自分の待遇に不満があれば、自分のパフォーマンスが昇給昇進に相応しいことを、自分からマネージャに提示する必要があります。

そして、パフォーマンスと待遇が釣り合わないと提示しても昇給昇進が見込めない場合や、もっと大きなステップアップを求める場合は転職を選びます。

 

外資系企業の昇給昇進事情は会社により多少の違いがあれどこの様な状況です。

外資系企業へ転職を検討している人は是非参考にしてください。

 

頑張りましょう。

※本記事は以前運営していた別ブログからの転載です

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