安易に未経験フリーランスになるな!!!
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TwitterやLINEやYouTubeを少し見ると
- 独学でフリーランスエンジニアになる
- 未経験からフリーランスプログラマー
- プログラマーはコスパ最強
- 未経験からフリーランス独立
などなど、未経験フリーランスになることを勧める投稿や動画が沢山あります。
しかし私は安易にフリーランスになることには強く反対します!!!
なぜ未経験フリーランスに反対するのか、会社のプロジェクトでフリーランスを採用している立場から説明します。
- 誰でもなれると言う罠
- 勧めている人は未経験フリーランスで生活していない罠
- 未経験フリーランスで成功できる人は殆どいない罠
- 会社員に戻れない罠
- 可能性が大きい=将来が見えない罠
- なんの保証も信用もない罠
- 結局は勧めいている人の収入源となっていた罠
誰でもなれると言う罠
この様なタイトルの記事や動画を見かけませんか?
- 未経験から誰でもエンジニアへ
- フリーランス独立は夢ではない
- 独学でフリーランスになる
- 独立におすすめのプログラミング言語
なんだか夢と自由があって、会社員の生活と比較しするとすぐにでもフリーランスになりたくなる人もいると思います。
しかしその気持ちをぐっと抑えて、先ずは冷静に考えてみましょう。
実はフリーランスには誰でもなれます。
YouTubeなどの動画でもったいぶって言われるまでもありません。
会社に所属せず、WEBで仕事の斡旋サイトなどへ登録すればフリーランスです。
簡単ですね。
誰でもなれると言うこともありフリーランスエンジニアは既に沢山います。
仕事を頼む会社側から見ても、珍しくとも何ともなく、貴重でもなく、是非仕事をお願いしたい存在でもありません。
それだけ競争は激しい事を知ってください。
勧めている人は未経験フリーランスで生活していない罠
フリーランスのエンジニアは成功すればするほど忙しくなります。
会社員よりも多忙な人も多いでしょう。
会社の様に分業が難しいだけでなく、自分の仕事を他の人に渡すと自分の収益が下がる可能性があるので仕事を抱え気味になります。
そのため本当に忙しいです。
売れっ子のフリーランスエンジニアは契約の順番待ちとなっていて、休みを取れないほどです。
そこで少し考えてみてください。
よくYouTubeやTwitterで出てくる自称フリーランス成功者は、何故あれだけ動画など制作する時間が取れるのでしょうか?
本当に成功してそれで生活しているフリーランスエンジニアにはそのような時間は一切ありません。
そうです、未経験フリーランスを勧めている動画や記事の製作者はフリーランスエンジニアではありません。
彼ら彼女らは「フリーランスエンジニアに自由と夢がある様に見せて、それにあこがれる人を集めて商売をしている人」です。
- 動画を見せて再生回数を上げる
- フリーランス斡旋企業へ登録させる
- 有料セミナーに参加させる
- プログラミング学習有料支援を行う
これらすべては未経験フリーランスを勧める人の収益です。
金儲けの為に人を集めるのは何の問題もありません。
問題は自分の金儲けの為に未経験フリーランスにしてしまい、その結果その人の人生を悪い方へ変えてしまっている事です。
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未経験フリーランスで成功できる人は殆どいない罠
自分がフリーランスを雇う会社側に立って考えてみてください。
例えばスーパーなどの自動精算システムではどうでしょう。
商品の判断を行うAI、金額を計算し表示するPOS、清算を行う決済システム、これらは少なくとも必要となりそうですね。
このシステムを作ろうとしたとき、複数の異なる技術が必要でそれぞれプログラマーが必要となります。
社内でいなければ来てもらうしかありません。
その時「私は独学でPythonとAmazon SageMakerを学び自信があります、現場経験はありません、納品物作成経験ありません」といった人と仕事をしたいでしょうか?
それよりも「某ショップの自動精算システムプロジェクトでAIアルゴリズムを担当していました」と言う人が良くありませんか?
会社としては後者の方が単価が2倍でも後者に来てもらいます。
フリーランスには実績がとても大切なんです。
未経験となると採用する側が躊躇します。
未経験フリーランスの仕事第一歩は、どこかの大型プロジェクトのその他大勢の一人として紛れ込ませてもらうしかないでしょう。
その場合は想像したような仕事ではなく、誰でもできる単純作業を誰にでも出来ないほどの量を実施しなければいけないなど、覚悟が必要となります。
会社員に戻れない罠
未経験フリーランスになってみたがやはり難しいので会社員に戻りたい、就職したい。
そう考える事もあると思います。
その場合はどう履歴書でアピールしますか?
狙う業界は未経験フリーランスとなる前の業界ですか?
それともエンジニアとしてですか?
結論を言うとどちらも難しいです。
以前の業界へ戻ろうとするとフリーランス期間がキャリアの空白となり不利です。
志望理由を考えなければ行けませんが、なかなかポジティブな理由は難しそうです。
「エンジニアになって勉強してみたかった」は絶対に出してはいけない理由です。
一発で逃げ帰ってきたとバレます。
やはり理由を考えるに苦労しそうです。
ではフリーランスで経験していたエンジニアとして就職しようとするとどうでしょう。
フリーランス期間の業務経験次第となるでしょう。
こちらであればフリーランス期間に多くの経験をしていれば可能性は高くなります。
しかしフリーランスエンジニアとして成功していれば就職を望まないはずです。
採用担当も不思議がって確認してくるはずで納得させられる理由が必要となります。
この様に未経験フリーランスで上手くいかず会社員に戻ろうとするのはとても難しいです。
可能性が大きい=将来が見えない罠
では苦しくてもフリーランスで頑張って成功すればいいのでは、と考えると思います。
フリーランスで頑張れる人はそれで構わないと思います、自分の力だけで生活できる人は能力も高く素晴らしい人でしょう。
フリーランスは会社員よりも可能性が大きいです、収入も青天井なので成功すればするだけ収入も増えていきます。
しかしです、成功しなければどうでしょうか?真っ暗闇のトンネルです。
将来?なにそれ?状態になってしまい抜けられません。
未経験フリーランスだと「未経験」故に競争の激しいフリーランスの世界で成功する可能性は低いのではないでしょうか。
なんの保証も信用もない罠
フリーランスは自由です。
会社に縛られることは有りません。
契約した企業やプロジェクトも自分に合わないと判断すればどこかキリのいいところで契約を切ってしまえばいいです。
そして次の仕事の契約へ行けば何の問題もないでしょう。
しかし売れっ子フリーランスでない限り仕事が待っている訳ではありません。
仕事のない間は収入の保証は有りません。
それだけでなくもっと重要な事があります。
信用は勤めている会社でつきます。
フリーランスだと信用力が低いので銀行ローンどころかクレジットカードも作れないかもしれません。
そして今のようなコロナウイルスなど感染症で会社の事業が一部止まった場合、会社は社員を守るだけでフリーランスは契約解除となります。
結局は勧めいている人の収入源となっていた罠
幾つか未経験フリーランスを想定してみました。
決して大げさに書いている訳でも、個人的に未経験フリーランスを嫌っている訳でもありません。
未経験フリーランスはYouTubeやTwitterで言われているような職業ではない事は知ってください。
未経験フリーランスに「モルディブのビーチサイドで3時間だけ仕事」なんて絶対にありません。
未経験フリーランスに「タイのホテル住まいで月100万円収入」なんて絶対に不可能です。
「フリーランスエンジニアに自由と夢がある様に見せて、それにあこがれる人を集めて商売をしている人」
であればモルディブのビーチサイドで仕事も、
タイのホテル住まいでも可能でしょう。
未経験フリーランスになる為の情報セミナーやサークルは良く目につきますね。
もしかしたらあれらは
「フリーランスエンジニアに自由と夢がある様に見せて、それにあこがれる人を集めて商売をしている人」
の収入源になっているだけの可能性を疑ってください。
後戻りできませんよ。
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