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新型コロナショック! この様な経済危機時の転職

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新型コロナショックの様な経済危機のタイミングで転職を考えざるを得ない人も多いと思います。

自己都合であったり会社都合であったりと、こういう時だからこそ様々な理由があるでしょう。

 

しかし、まずこういう時の企業はどこも

「今ならいい人が安く採用できるかも」

と考えています。

 

そうです、完全な買い手市場です。

 

これを大前提で転職を考えましょう。

 

この時期の転職について、結論を言うと以下のような感じです。

  1. 大企業の本部長以下の人 会社にしがみつけ!
  2. 大企業の本部長以上の人 外国語が話せるならチャンスあり!
  3. ベンチャー中小企業のお客を持っている人 チャンスあり!
  4. ベンチャー中小企業の手を動かせる人 チャンスあり!
  5. タイミングの要素が個人の能力よりも強い!
  6. TwitterやYouTubeでそそのかされて安易にフリーランスになるな!!!!

順次説明します。

 

 

企業の採用者はどの様に考えているのか

企業も生き残りに死に物狂い

経済危機ではあらゆる企業から「売上が50%落ちた」「利益が80%落ちた」と言ったニュースが飛び交ってきます。

中には優良企業の赤字転落や倒産も出てくるでしょう。

この様な状況では企業は生き残りに必死になります。

 

最初に企業が手を付けるのは業務の効率化、次は経費の見直し、その次は事業縮小や合併でしょうか。

その経費にはもちろん人件費も含まれています。

 

事業計画に必要な人材と不要な人材を見ている

人件費の削減のため早期退職者制度や退職勧告が実施されます。

その際に無造作に実施すると有能な人も出て行ってしまうので、ある程度対象を選択し不要な人材が退職するよう誘導します。

人事面談であったり部長面談であったりです。

 

私のよく知る外資系企業ですと対象者に人事から退職勧告書を手渡しされサインを求められます。

 

不要な人材と考えられた人は事業部でリスト化され人事部に渡されます。

 

いい人を採用して不要な人材と入れ替えたいと考えている

退職により浮いた人件費は新規採用にも回されます。

その時採用側は「このタイミングならいい人を安く採用できるのでは」と考えている訳です。

 

「100人退職で年5億円浮いたので、退職者よりいい人を50人ほど2億円で採りたい」の様に考えています。

 

このタイミングで不要な人と安く優秀な人を入れ替えてしまえ、と考えているのです。
例外はありません。

 

なので逆転の発想です。

転職をするのであればそこを突きます。

 

自分は優秀な人ではない?

大丈夫です、前いた不要な人よりも優秀だと思わせればいいのです。

 

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この時期の転職の考え方

ではどうすべきか、幾つかパターンで考えてみました。

大企業の本部長以下の人 会社にしがみつけ!

大企業ルールにどっぷりつかってしまった人は残念ながら転職は非常に難しいでしょう。

20代若手であれば転職も狙えそうですが、経済危機の状況で自ら大企業を飛び出す利点が見えません。

 

大企業の本部長以上の人 外国語が話せるならチャンスあり!

外国語が堪能で外国人と会議が出来るレベルであれば大きなチャンスがあります。

外資系企業は日本市場をよく知る外国語を話せるマネジメントクラスの採用を進めて来ると予想しています。

英語と中国語が特にお勧めです。

 

ベンチャー中小企業のお客を持っている人 チャンスあり!

お客を連れてこれる営業やコンサルはとても重宝されます。

売り上げに直結するため買い手市場の中でも強気で条件交渉も出来るでしょう。

正直強いです。

 

職務経歴書や採用面談ではっきりと自分はどの様なお客を連れて行けるのか表現してください。

遠慮は悪ですよ。

 

ベンチャー中小企業の手を動かせる人 チャンスあり!

口と手を動かせる人は強いです。

IT業界で言うと、AIアルゴリズム書ける、データ解析アルゴリズム書ける、要件に合わせたインフラ設計できる、お客と交渉できる、などでしょうか。

何をしてきて何ができるのか、職務経歴書や採用面談で自己表現しましょう。

遠慮は悪ですよ。

 

タイミングの要素が個人の能力よりも強い!

実はこれが一番厄介でもあります。

どんなに優秀でもそれだけでは採用されません。

 

私は採用もしているので内情を書くと

「1週間タイミングが違っていればあの人は採用された」

と言う事はざらです。

 

タイミングはどうしようもないですが可能な限りコントロールはしましょう。

 

キャリアコンサルタントを使って転職活動をすれば、そのタイミングはキャリアコンサルタントが見てくれます。

キャリアコンサルタントをうまく使ってください。

 

TwitterやYouTubeでそそのかされて安易にフリーランスになるな!!!!

これは本当に強く言いたい!!!!

 

TwitterやYouTubeで「未経験から独学でプログラマーになる」「月収100万円」などフリーランスになることが素晴らしいと言った内容をよく見かけます。

本当に多いです。

 

しかしその選択は慎重に行ってください。


まず未経験者が独学でプログラミングを学んでも想像するようなプロジェクトには採用されないと考えた方がいいです。

 

プロジェクトメンバーの採用時にどこを見るか知ってますか?

「何が出来るか」ではなく「過去の経験に基づいた実績」です。

 

その為未経験の時点で採用されません。

 

独学でプログラミングを学んだ?

では実績を積んだ後に来てください。

となります。

 

あと一度その道に入ると軌道修正が非常に難しいです。

この時期私はお勧めできません。

 

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この時期私ならどうする

もし私がこの様な経済危機の最中に転職する事となれば次の様に実行します。

  1. 知人を頼り連絡
    知人の勤めている会社で人を募集していないか相談し、可能であれば採用責任者に口を利いてもらいます。
    これが最も効果的です。

  2. キャリアコンサルタントに相談
    プロに転職計画を立ててもらい、どの様な企業が狙えるのか確認します。

  3. 上記1と2の企業対策を実施
    採用条件を確認し職務経歴書を書きます。
    もちろん一社一社作成します。

  4. 会社に残れないか手を尽くす
    正直今は転職の地合いが悪すぎます、足元を見られる可能性が高いです。
    転職時期を1年でも2年でも後ろにずらせないか手を尽くします。

  5. 書類選考が通過した企業対策を実施
    公開情報、ニュース、業界情報を確認し世間話のネタを考えます。
    自分の経歴と採用条件のマッチ・アンマッチを理解し説明できるようにします。
    自分の実績を整理し少し大げさにでも嘘ではない範囲で説明できるようにします。
    今までの経歴と転職先でどう貢献するのか、ストーリー立てて説明できるようにします。

 

今のような経済危機の最中に好条件で転職するのは難しいですが、転職は不可能ではありません。

転職は提案・交渉・タイミングで決まります。

 

頑張りましょう。